基本過失割合⑤高速道路上

交通事故の基本過失割合・高速道路上

交通事故の過失割合のうち、高速道路上の事故の基本過失割合について、東京地方裁判所民事交通訴訟研究会編「別冊判例タイムズ」が設けている基準を抜粋してご紹介します。
合流地点、進路変更、追突などの類型があります。
(以下、道路交通法を「道交法」と略します)



合流地点における基本過失割合 

 

(1)車同士

    • 本線車:合流車=30:70 

 

(2)バイクと車

    • 本車線:合流車
    • バイク:車=20:80
    • 車:バイク=40:60

進路変更に伴う事故の基本過失割合 

 

(1)車同士 

    • 後続直進:進路変更
    • 追越車線:走行車線から=20:80
    • 走行車線:追越車線から=30:70
    • 3車線以上の道路で走行車線:
    • 他の走行車線から=30:70

 

(2)バイクと車

    • 後続直進:進路変更 
    • 追越車線のバイク:車が走行車線から
    • =10:90
    • 追越車線の車:バイクが走行車線から
    • =30:70
    • 走行車線のバイク:車が追越車線から
    • =20:80
    • 3車線以上の道路で走行車線のバイク:
    • 車が他の走行車線から=20:80
    • 走行車線の車:バイクが追越車線から
    • =40:60
    • 3車線以上の道路で走行車線の車:
    • バイクが他の走行車線から=40:60

追突の基本過失割合

 
(1)過失等により本線車道等に駐停車した車両に対する追突

    • 追突車:前方駐停車
    • 車:車=60:40
      バイク:車=50:50
      車:バイク=70:30

 
(2)過失なく本線車道等に駐停車した車両に対する追突

  • 被追突車に退避懈怠又は停止表示器材設置懈怠の過失がある場合
    • 追突車:前方駐停車
    • 車:車=80:20
      バイク:車=70:30
      車:バイク=90:10
  • 被追突車の駐停車後の対応に過失がない場合
    • 追突車:前方駐停車=100:0

 
(3)路肩等に駐停車中の車両に対する追突

    • 追突車:前方駐停車=100:0

 
(4)被追突車に道交法24条(急ブレーキの禁止)違反がある場合

    • 追突車:前方道交法24条違反
    • 車:車=50:50
      バイク:車=40:60
      車:バイク=60:40
  • 道交法24条(急ブレーキの禁止)
    • 「車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。」

落下物による事故の基本過失割合

    • 先行車が積載物等を落下:後続車
    • =60:40
      先行車が積載物等を落下:後続バイク
    • =70:30

 

歩行者と自動車の基本過失割合

    • 本線車道の歩行者:自動車
    • =80:20
    • 駐停車車両の近傍の歩行者:自動車
    • =40:60

個別事情による修正

以上それぞれの基本過失割合は、個別の態様・状況や、著しい過失・重過失などによる修正が設けられています。修正要素や修正の適否は、類型によって様々です。


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